約 1,206,979 件
https://w.atwiki.jp/love_plus/pages/131.html
ラブプラス→ラブプラス+引継ぎ特典 ラブプラスからラブプラス+にデータを引き継ぐと、以下のような特典があることが判明しています。 現在分かっている情報 親密度が5つ以上で宣材に使われたイラストギャラリーが開放される。称号が高ければ高いほど解放されるギャラリーは多い。 親密度が4つ以上で、引継ぎ時に「こんなことがあったね」というような専門イベントが追加される。 ご当地ラブプラスで引継ぎ特典キャラがもらえる 引継ぎをしなくともラブプラス+スタートで親密度を上げていけば、これらの引継ぎ特典はオープンされます。 引継ぎに必要なこと ニンテンドーDS 2台 ラブプラス本体 ラブプラス+本体 現在まで不明なこと ラブプラス+からラブプラスへのデータ以降はどうなるのか(ポケモンの旧作への移動のような形になるのか?)。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/369.html
【チョコレート戦争】/恵千果◆EeRc0idolE 今日は世に言うバレンタイン・デーだ。今年は月曜日ということもあって、放課後の校内では待ちかねたようにチョコレートが飛びかう。 友達へ、憧れの人へ、意中の人へ、恋人へと……。 心を込めた贈り物を手渡す光景が、校内のあちらこちらで様々なシチュエーションとともに繰り広げられていた。 そんな紆余曲折を経た放課後の、放課後。 長い渡り廊下では、重そうな手提げ袋を両手にひとつずつ持ったツインテールの少女が、前を行く黒髪の少女を懸命に追いかけている。 「せつなー!」 「……」 「待ってよせつなってばー」 「……」 「もしもし?せつなさん?」 黒髪の少女・東せつなは、後ろから追いかける少女・桃園ラブを振り向くことなく颯爽とした脚取りで進む。 すらりと伸びた美しい脚から生み出されるしなやかなウォーキングは、一向に乱れない。 せつなのつれない態度に、ラブはたまらず甘えた声を出した。 「ねえ~、せつなにも半分わけてあげるからさ、お願い。ひとつ持って?」 「いらない」 「重いんだよね、これ。何ならアカルンでひとっとびとか……」 「イヤ」 「何でさ~、あ、せつなもしかして、何か怒ってる?」 「何で私が怒るのよ!」 「ほら、怒ってる」 図星を指され、一瞬言葉に詰まりかけたせつなだったが、慌てて次の言葉を紡いだ。 「と、とにかく!ラブが貰ったものは自分で持って帰って。私は先に帰らせてもらいますから!」 そう吐き捨てると、せつなは走り出した。ラブを追いてきぼりにしたままで。 「ちぇっ、せつなったら冷たいの」 唇を尖らせてぼやいてみても、ラブの愚痴を聞いてくれる者など、放課後の廊下には誰もいなかったのだけど。 短いため息をひとつ吐くと、ラブは重い荷物を持ち直して家へと歩き出した。 帰り道の途中の公園。せつなはベンチに腰かけ、考えていた。 考えても考えても、わからない。何故さっき、あんなにむきになったのか。 いつものせつななら、「もう、仕方ないわね」そう一言呟いて半分持ってやるだろう。 今日に限って、どうしてあんなに……。 わからない。わからない。けど、むしゃくしゃする! せつなは鞄の中から真っ赤な包みを取り出した。ピンクのリボンをほどくと、包み紙をビリビリと破いて箱を開ける。 中に入っていたのは、白、茶色、黒、ピンクといった、カラフルなハートの小さなチョコレートたち。 もう!何よ!ラブの馬鹿!! 心で叫び、半分やけになりながらチョコレートを平らげていくせつな。小さな箱の中身はあっという間に無くなって……。 食べ終えた彼女の瞳から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。その雫が、スカートから覗いたせつなの膝小僧を、ほんの少しだけ濡らした。 帰宅したせつなは、洗面所に真っ直ぐに向かった。 蛇口を捻り、冷たい水で泣き腫らした瞼を冷やすと、何事もなかったように母・あゆみを手伝い、和やかに夕食を作ってゆく。 遅れて帰宅したラブは、そんなせつなに話し掛けるタイミングを完全に失っていた。 「ただいま。あたしも何か手伝うよ」 「ラブはいいから宿題やっちゃいなさい」 「でも、せつなだって宿題まだでしょ」 「せっちゃんは後でするんですって。きっとあっという間だから大丈夫よ」 確かに、自分の方が宿題には時間はかかる。 それに、理由は定かではないにしろ、せつなを怒らせている今は近づかない方がいいのかもしれない。 ラブはおとなしく自室に向かい、宿題に取り掛かった。 宿題はどうにか済ませたのだが、わからない部分の幾つかはそのままにしておいた。 (仲直りしたら、せつなに教えてもらおうっと。何で怒ってるのかわかんないけど、後で謝っとくか……) けれど、そんなラブの目論みは脆くも崩れ去る。 せつなに謝る機会が全くと言っていいほど無かったのだ。 女性陣が一人ずつ父にチョコレートを渡し、その後は皆で楽しい夕食を食べた。その間せつなは、いつも通りに振る舞ってはいたものの、決してラブに話し掛けることはなかった。 食べ終えると、父、ラブの順にお風呂に入り、ラブが上がると21時を過ぎていた。 「お母さんお風呂上がったよ。せつなは?」 「お部屋で宿題じゃない?ラブ、せっちゃんにお風呂入るように言ってきて」 「はあい」 ラブはせつなの部屋の前に立つと、すうっと大きく息を吸った。コンコンと二度、遠慮がちにノックをする。 「はい」 「あたし。いいかな?」 返事はない。それでもラブは臆することなくドアを開けた。 「せつな、お母さんがお風呂入っちゃいなさいって」 「そう」 そっけなくつぶやくと、椅子から立ち上がり、今にも部屋から出ようとするせつな。 「待ってよ!ねえ、せつな……ごめん。機嫌直してくれない?」 「――――何で?」 「へ?」 「何で今、謝ったの?」 「だって、せつな怒ってるから」 「ラブ、何か悪いことしたの?」 「いや、した……のかな?して……ないような……とにかく、ごめん」 「――――やめて!」 「せつな……?」 鋭い言葉でラブを威嚇し、突き放すせつな。 「悪くないなら謝ったりしないで! 私が何を怒っているのか、わからないまま謝ったりしないで!」 「何それ。じゃあさ、聞いたら答えてくれるの?」 「――――それは……」 言葉を濁すせつなに対し、ラブは自分の気持ちを素直にぶつけていく。 「あたし、こんなのやだ。せつなといつもみたいに仲良くしたい。だってせつなが大好きなんだもん。だから、どうして怒ってるのか理由が聞きたい」 ラブの心からの言葉を聞いて、かたくなだったせつなの態度が急激に軟化した。 「――――ごめん、なさい……ラブは全然悪くない。悪いのは私のほうよ」 「何か理由があるんでしょ?せつなは理由も無しに怒ったりしないもんね。教えて、その理由」 「――――嫌いに、ならない?」 「なるわけないでしょ!!」 それを聞き、嬉しそうにはにかむと、せつなは話し出した。 「……何故かわからないけど、学校でラブがいろんな娘からチョコレートを貰ってるのを見て、何となくイヤな気持ちになって……数が増えていくたびに、どんどん苛々していって……ラブが荷物を半分持ってって言った時に、苛々がピークになったの」 所々つっかえつっかえ、恥ずかしいそうに話すせつな。顔は赤く、今にも泣き出しそうだ。 「そっかあ。せつな、ごめん。やっぱりあたしが悪かったみたい」 「ラブ?」 「せつなさん、それはヤキモチって言うの」 「ヤキモチ?」 「うん。相手を束縛したいって気持ちをそう呼ぶんだよ。せつなはあたしが他の娘からチョコレートを貰ったり、そのチョコをせつなに持たせようとしたのがイヤだったんでしょ?」 「そう……」 「だったら、それがヤキモチ!」 「そうなんだ、知らなかった……」 「ホントにごめん! けど、ヤキモチ妬いてくれて嬉しい!」 いきなりラブはせつなに抱き着いた。力強く、ぎゅーっと。 そんなラブの背中に、せつなの腕がおずおずとまわされてゆく。 「私こそ、怒ったりしてごめんなさい……来年はラブが沢山チョコレートを貰っても、ヤキモチ妬かないように精一杯頑張るわ」 「せつなってば……。正直なせつななら、あたしはいつだって大歓迎だよ」 「ウン……」 抱きしめ合ったまま、せつなはこっくりとうなずいた。 「そういえば、せつな今年はくれないの?あたし、せつなからのチョコ、一番楽しみにしてたのに」 「あッ……!!」 「もしかして、用意してないとか?」 「そうじゃなくて……帰り道にむしゃくしゃして全部食べちゃったの……」 「えーー!!」 「ごめん、なさい……」 「しょうがない。今年はこれで我慢するか」 ちゅっ!! 「!?」 盛大に音を立てながら、せつなの頬から離れていくラブの唇。 「来年は唇ね♪」 「イヤ!」 「えーー!!いいじゃん」 「来年の話は鬼が笑うって言ったのはラブでしょ?だから、来年じゃイヤ」 「それはつまり……」 「私たちは今を生きてるんだから」 頬を真っ赤に染めながらも、せつなはラブを真っ直ぐに見据え、何の迷いもなく彼女の唇に自らのそれをくっつけた。 それは、お風呂の順番を待っている階下のあゆみから催促の声が聞こえるまで続いた。長く、深く、甘く。 チョコレート戦争、これにて休戦。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1446.html
キラキラ/一六◆6/pMjwqUTk 昨日から降り続いた雨が、昼過ぎになってようやく上がった。肩越しに射し込んだ光に驚いて、せつなが窓の方へと目を向ける。 そこにあったのは、何だか久しぶりに感じられる青い空。思わず頬を緩めるのと同時に、せつなに宿題を教えてもらっていたラブが、勢いよく立ち上がった。 「やったぁ! やーっと雨が上がったぁ」 「もう、ラブったら。問題、まだ解きかけでしょ?」 たしなめるせつなの声など聞こえないかのように、ラブがガラス戸をカラリと開ける。そのままサンダルをつっかけてベランダに出ると、隣の部屋の前から、せつなのサンダルを持って来た。 「ほら、せつなもおいでよ。すっごくいいお天気になったよ」 しょうがないわね、と言いながらベランダに出たせつなが、予想以上の眩しさに目を細める。そしてラブと一緒に辺りを見回して、小さく息を呑んだ。 真下に見える日よけ棚の木の葉は、どれもコロンと丸い水滴をつけていて、それらがまるで光の粒のようにきらめいている。 目を上げれば、商店街の並木もお隣の屋根も、雨というよりまるで光に洗われたように、いつもより艶やかで明るい。 (この街に来た頃にはちっとも気が付かなかったけど、この世界は本当に素敵ね) 「綺麗……。キラキラしてる」 そう呟くせつなの横顔を嬉しそうに見つめてから、ラブがテンション高く声を上げた。 「ねえ、せつな。雨も上がったことだし、これからスーパーにお買い物に行こうよ! 今日は、あたしたちが夕食当番だよ?」 「ええ。でもラブ、出かけるのは宿題が終わってからよ」 「トホホ……はぁい」 しょぼん、と萎むラブの顔を、せつなが微笑みながら覗き込む。 「早く終わらせて、お買い物に行きましょ。私も精一杯、頑張るわ」 「うん! ありがとう、せつな。なんかそう言ってもらっただけで、宿題、すぐに出来ちゃいそうだよぉ」 途端に元気になったラブが、そう言ってニコニコと笑う。その屈託のない笑顔に、せつなは思わずクスリと笑った。 (そう言えばラブの笑顔だけは、初めて見た時からキラキラして見えたっけ) そこでまた何か思いついた様子で、ラブがポンと手を叩く。だがその提案を聞いて、せつなの表情は微妙に変わった。 「そうだ、せつな。お買い物に行く時、この前お母さんにもらったブレスレット、一緒に着けて行こうよ!」 「え……あのブレスレットを?」 「そう!」 満面の笑みで頷くラブの隣で、せつなが心なしか頬を赤く染めて、ドギマギと目を泳がせる。 つい先日、せつなはあゆみから、手作りのブレスレットをプレゼントされた。赤が好きなせつなのために、あゆみがラブと色違いで作ってくれたものだ。 それがキッカケになって、せつなはずっと心のどこかで言いたいと思っていた言葉を――“お母さん”という言葉を、初めて口に出すことが出来たのだ。 少し赤くなった頬を隠すように、せつながチラチラとラブの方を見ながら問いかける。 「ブレスレットって、そんな普段の日に着けてもいいものなの?」 「もっちろん! え~っと、『女の子は、どんな時もオシャレを忘れちゃダメ!』って、美希たんがよく言ってるじゃん」 パチリと片目をつぶって、美希の真似をしてみせるラブ。だが、それに小さく微笑んだせつなの顔を見て、心配そうにほんの少し眉根を寄せた。 いつものせつななら、右手を口に当てて、クスクスと楽しそうに笑ってくれる場面だ。でも今のせつなの笑顔はいつもとは違った。何だか不安を隠そうとしているようにも、何かを恐れているようにも見えて……。 ラブがせつなに気付かれないように、ギュッと右の拳を握る。そして次の瞬間、せつなにニコリと笑いかけると、パッとその左手を掴んで、それを両手で包み込んだ。 「だって、せつな。ブレスレットは、身に着けるためにあるんだよ?」 「それは……そうだけど」 「あのブレスレット、すっごくせつなに似合ってたし!」 「……ありがとう」 「それに、お揃いで着けて行ったらね」 そこで突然、ラブが言葉を切った。せつなの顔を覗き込んで、んふふ~、と楽しそうに笑う。それを見て、せつなの表情が怪訝そうなものに変わった。 「着けて行ったら、何?」 「それは……まだヒミツ!」 「え? 秘密、って……」 「そうだなぁ。もっとキラキラした、素敵なモノが見られるかもしれないよ?」 ますます怪訝そうに小首を傾げるせつなに向かって、ラブが今度はニヤリと笑う。そしてくるりと回れ右をすると、せつなの手を引っ張って、部屋の中に取って返した。 「よぉし。宿題、頑張って早く終わらせるぞ~!」 「もう、ラブったら。それだけじゃ、よく分からないわよ」 困った顔でラブに手を引かれながら、今度はせつながラブに気付かれないように、フーっと小さなため息をついた。 一時間ほど後、無事に宿題を片付けたラブとせつなは、連れ立ってクローバータウン・ストリートを歩いていた。 宿題が終わった解放感からか、いつも以上に上機嫌なラブ。一方のせつなは、左手首のブレスレットに、ひっきりなしに手をやっている。 何だかちょっぴり不安そうで、でも嬉しそうにうっすらと頬をそめて――そんなせつなの様子を、自分も嬉しそうに眺めてから、ラブは左手を自分の目の前にかざすと、ブレスレットを揺らすように、手首を小さく動かして見せた。 「ほら、せつな。こうやってお日様に当てて見ると、すっごく綺麗に見えるでしょ?」 言われてせつなもラブの真似をして、でもラブよりは恐る恐る、左手首を動かしてみる。ブレスレットは日の光を反射して、まるで瞬いているような、優しい光を放った。 せつなの顔に、ほんの一瞬、影が差し込む。淡く儚げなその輝きは、今は無き、別の宝物の輝きを思い起こさせた。そう――かつてラブからもらって、最後は自分自身が踏み壊した、あの“幸せの素”のペンダントの。 だが、せつなはすぐに元の笑顔に戻ると、その笑顔をラブの方へと向けた。 (もう二度と、失ったりしない。必ず守るわ。この世界の美しいもの、全てを) 「ホント、とってもキラキラしてる。あ、もしかして、さっきラブが言ってたのって……」 せつながそう言いかけた時、二人はちょうどスーパーの入り口に差し掛かった。 「さぁ着いた。せつな、早く!」 ラブがせつなの問いに答えようともせず、その手を取って、足早にスーパーの中へと入っていく。そして、店内で商品のチェックをしているあゆみの姿を見つけると、せつなと繋いだままの手を、大きく上げてみせた。 「お母さ~ん!」 ラブの大声に、店内に居たお客さんたち数人の視線が二人に注がれる。 「ちょ、ちょっと、ラブったら……」 恥ずかしそうにラブをたしなめようとするせつな。だが、その言葉はそこで止まった。 目に飛び込んできたのは、二人に気付いて立ち上がった、あゆみの姿だった。 微笑みを浮かべたその目が、上げられた左手首に留まって大きく見開かれる。そしてその顔が、パァッと花が開いたような、嬉しそうな笑顔に変わっていく。 優しくて、あたたかくて、室内に居るのに、まるでそこだけ太陽に照らされているかのように輝いていて……。 ラブがせつなの耳元に口を寄せて、得意そうに囁く。 「ほらねっ? キラキラしたもの、ちゃあんと見られたでしょ?」 上気した頬を隠すように、コクンと頷くせつな。その横顔を、ラブは実に嬉しそうな笑顔で見つめた。 (良かった……。せつなの顔も、今、すっごくキラキラしてる) そして二人は手を繋いだまま、あゆみの元へと向かった。 「ふふ~ん。お母さんから貰ったブレスレット、着けて来ちゃった。ほら、せつなもちゃんと見せて」 ラブに促され、ブレスレットにも負けないくらい真っ赤な顔になったせつなが、左手を自分の顔の横にかざして見せる。 「よく似合ってるわ、せっちゃん」 黒髪を優しく撫でられて、せつなはあゆみに負けず劣らず嬉しそうな笑顔で、真っ直ぐにあゆみの顔を見つめて言った。 「ありがとう、お母さん」 ~終~
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/32.html
せ「ラブの分からず屋っ!」 ラ「ま、待ってよせつな!」 ラ「・・・あ~あたしなんでせつなにあんな事言っちゃったんだろ・・・」 大「よう、・・・どうした?元気ないな。いつものお前らしくないぞ」 ラ「あたしらしくない・・・そう、そうだよね!」 ラ「せつな・・・さっきはごめんね。あんなこと言って・・・」 せ「・・・ううん、あたしこそ言い過ぎたわ・・・許してくれる?」 ラ「せつな・・・」せ「ラブ・・・」 イチャイチャ 完
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/683.html
カテゴリー名【フレッシュ:SSS(小ネタ、独白、掌編等)】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 全2-520 「思いの重さ」 たれまさ 人の思いを重さで換算すれば、確かにこうなるに違いない……!? しかし君たち、ラビリンスの高度な技術を一体何に使ってるんだか(笑) カテゴリー名【オールスタープリキュア!魔法でつなぐ!冬のSS祭り2017】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競4-20 「UP TO ME!!」 たれまさ アタシ、美希。パリへモデル修行にやって来て1年が経ったある日、街角で意外な人物にばったり出会ったの――。アタシ完璧!な蒼乃美希と、強がり根性娘・十六夜リコ。努力家の二人が、パリの夜に誓った新たな挑戦とは!? カテゴリー名【オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競-3-33 「旅立ちの理由」 たれまさ 夢は、願望の顕れなの? それとも不安の裏返し? 抑えきれないせつなの想い。でも、今は誰にも打ち明けられない想い。いつか夢を現実にする勇気が持てるかしら。その時まで、私は――。 カテゴリー名【オールスタープリキュア!ドキドキきゅんきゅん!冬のSS祭り2014】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競作8 『クローバーコレクション』 たれまさ ラブは大興奮♪ せつなは事もなげ? そして祈里はドッキドキ! 美希が持ちかけた思わぬ誘いとは!? データカードダスから生まれた、とってもキュートなコメディ。記念すべきデビュー作です!
https://w.atwiki.jp/love_plus/pages/12.html
ラブプラスってどんなゲーム? ニンテンドーDSの時計機能を利用した、リアルタイム恋愛コミュニケーションゲームです。 いわば、『どうぶつの森』の感覚でプレイするギャルゲーとでもいうべきでしょうか。 ■プレイヤーがヒロインに働きかけるのではなく…… ラブプラスはこれまでの恋愛ゲームのように、プレイヤーがヒロインに積極的に働きかけるというタイプのゲームではありません。 ・友達モードからスタート まず主人公が転校生としてやってきて、ヒロインに出会い、友達モードからスタート。この友達モードはときメモにかなり似てる感じです。 んで、基本的にはヒロインがプレイヤーにべた惚れで、ふたりが恋人になるという設定。 そして、告白されて恋人になってハッピーエンド……ではなくそこからRTCで甘い生活を送るというのがメインのゲーム内容である恋人モードです。 ・恋人モードで1年365日、あの娘といっしょに プレイヤーとの会話の結果、好みの子になるというような仕掛けもあります。 ⇒ 例:「明るい子がすき」と言われてポニーテイルからツーテイルに。 髪型や髪の色、性格もあなた好みに染まります。 誕生日イベントなど、一年に一度しか起きないイベントも多数配置されています。 ■音声認識 ラブプラスモードではニンテンドーDSの音声認識機能で会話ができる。家族と同居な人はいろいろ気をつけて! ■フルボイスでしゃべりまくり キャラ3人はフルボイスで会話する。声優さんのインタビューによるとひとりの収録に3ヶ月かかったこともあるとか。 主人公(プレイヤー)に対して名前・愛称で呼びかけてくれるのが大きなポイント。 名字・名前・あだ名は山ほど用意されているので、ほとんどの場合で呼びかけてもらえるとのこと。「ダーリン」や「御主人様」とかもあるとか。 最近はあまりメディアに出てこない丹下桜が、本作の小早川凛子役で出演するのも見所かも。 ■イベント 試験イベント ふたりで試験勉強をするテストイベントがあります。彼女の家に行くので私服を見るチャンス。さらに全問正解すると私服を着替えてくれるというご褒美もっ。 テストで目標を達成したときにはDSのタッチスクリーンを使ったご褒美があるとか! 夢イベント 真夜中にDSを開くと主人公が見ている夢で展開されるイベントが見れることも。別名、制作者はっちゃけスペース。『開運少女はぴかむりんこ』はこの夢イベントのもの。その他、3人に複数の夢イベントが用意されています。具体的には夢イベントを(ネタバレ注意)。 なお、一度見たイベントはギャラリーから再度見ることが可能です。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1049.html
「貴女とふたりで見つけた幸せだから」/ねぎぼう 白詰草の丘でラブは四つ葉のクローバーをずっと探していた。 明日はせつながラビリンスに出発する日。 (あの日受け取ってもらえなかった「幸せの素」をちゃんと渡したい!) そう思い立ったラブは今朝からずっと探していた。 それなのに…… 「なんで……なんで見つからないのぉーっ?」 ラブの背中が温かい感触に包まれた。 「ラブ……」 「せつな!」 「一人で、こんな広い場所で、ずっと探していたの?」 ちょっと呆れたように言う。でも、ラブがこんな無茶なことをするときは、 たいがいダレか幸せのため。 「だって……だって……せつなに、ちゃんと幸せの素を持って帰って 欲しかったから……あの時、ちゃんと渡せなかったから……」 親の愛が欲しくて駄々をこねる幼子をよしよしするように、 せつなはラブの頭を撫でる。 「前に教えてくれたわね。幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーは、 心から幸せを望んでいる人じゃないと見つけられないって」 「あたし、せつなの幸せを心から望んでいるんだよ! それなのに……こんなに探してるのに……」 白詰草の絨毯に、ぽろり、ぽろり、ぽろり…… 「ラブ、貴女の幸せは何?」 「あたしの……幸せ?」 かつて、ラブがせつなに尋ねたこと。 「皆が笑って……幸せをゲットできる……」 ラブの心の中では、家族の、友達の、クローバータウンの人々の…… パラレルワールドの人々の笑顔が広がっていく。 「その中に、ラブはちゃんといる?」 せつなはラブをぎゅっとした。 この温もりは、ラブを一番の笑顔にする。 「……もう大丈夫。ちゃんとここにいるから」 ラブはそのまま向き直ると、 「もちろん、せつなもいるんだよ」 今度はラブがせつなをぎゅっとする。 「私も、ね」 ラブの胸の中でせつなは、掌を合わせた。 「スイッチ・オーバー!」 そこに現れたのは…… 「せつな……イース?」 胸の中にはイース。でもラブを見つめるその瞳は温かく、きらきらしていた。 そう、この子はもうせつなが戻ることを怖れたイースじゃない。 心から幸せを望んだイース。 幸せに精一杯手を伸ばそうとしたイース。 せつなであることを選んでいてくれていたイース。 「私、もうイースであることを怖れないから」 「よかった……イースで、せつななんだね」 そんなラブに灰色の髪の少女は安堵の溜息をついた。 おそらく、この世界でイースの姿を見せることはつらいこと。 でも、あえてラブの前でその姿をみせた。 もうイースを否定しない。ラブはせつなの気持ちに応え、 あらためて自分の気持ちを伝えるため、一層強く抱きしめた。 「あ、イースになるとやっぱり胸が大きくなるんだね」 「もう、ラブったら……馬鹿な子」 「イース、素直すぎるよ」 「ふふ」 「ふふふ」 (せつなもパッションも好き……だからイースもきっと……) 「そこにあるのは……何?」 二人の傍らにあったのは、ずっと探していた『幸せの素』。 「ふふふ、やはり二人なら見つけられるわね」 「あたしたちが見つけた幸せ……一緒に掴み取ろう!」 ***** 「たはは、すっかり遅くなっちゃったね……」 「お母さんに一緒に謝らないとね」 「そんな、せつなは悪くないから!」 「ラブったら、こんな時に一人だけで謝るつもり?」 「……一緒に、お願いします」 「素直なラブね」 手を繋いだ二人が家路へと駆け降りていく。 二人が見つけた「幸せの素」をその手に持って。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/334.html
第3話 心の距離 (……起きなきゃ…。) せつなは時計に目をやり、のろのろと身をおこす。 頭が重いのも、体がだるいのも既に当たり前になっている。 疲労と睡眠不足、何より毎日神経を磨り減らし精神的に疲弊しきっていた。 今日も一日、笑顔で過ごさなければいけない。 今のせつなには、それは途方もない苦行に思えた。 あの日以来、祈里から時々来るメール。件名も何もない、『来て』ただそれだけ。 その場で削除する。そして、アカルンで移動する。直接、祈里の部屋へ。 遊びに行くわけじゃない。だから玄関も通らず、お母さんに挨拶もしない。 祈里は相変わらすニコニコと穏やかに微笑んでる。 私は…黙って制服のボタンを外し、下着を脱ぐ。 言われるがままに体を開き、事が済めば、また黙って衣服を整えて部屋を後にする。 (もう嫌、……もう、許して…) せつなの懇願を祈里は天使のような微笑みで黙殺する。 言葉で、体で、せつなを責め苛む。まるで、せつなを嘲笑うかのように。 『せつなちゃんが悪いんだからね。』 『せつなちゃん、ラブちゃんにもこんなふうにしてるの?』 『ねぇ、教えて。夕べはどんな事したの?』 そして、必ずせつなにこう言わせる。 好きよ…祈里 わたしも、せつなちゃん……そう言って祈里は私を掻き抱く。 祈里は、虚しくないのだろうか。私が好きなのはラブだけなのに。 その言葉を口にする度にラブを裏切っている事を 思い知らされる。 祈里はそれを分かってて、わざと言わせてるんだろうか……。 祈里は私が好きだと言う。 それなのに、なぜ私が苦しくなる事ばかりするんだろう。 そして夜が来る、また、ラブに抱かれる。 この頃ラブは毎晩せつなを求めてくる。それも飽くことなく、何度も。 昨夜も明け方まで眠らせて貰えなかった。 ラブは、何か気付いている。何処までかは分からないけれど。 せつなの体をまさぐりながら、その瞳が時々何かを観察するような光を帯びる。 そう、せつなにラブ以外の痕跡が残っていないかどうか。 愛撫も以前の慈しむような優しさが減った。 まるでせつながどこまで耐えられるか試すように、敏感な部分にわざと 歯や爪を立て、乱暴につねる。 既に達しているせつなの体をお構い無しに休む間もなく弄ぶ。 それでも、せつなはラブを拒めない。 それでも、ラブに触れられるのが嬉しいと感じる。 だって体を重ねていれば、まだ愛されている気がするから。 まだ嫌われていない。まだラブの側にいてもいいんだ、そう思えるから。 「…好き、…ラブ」 眠っているラブに体を擦りよせ、そっと囁く。 今は、ラブの目を見られなくなってしまった。 ラブが好き。ラブだけが好き。そのはずなのに、体は与えられる刺激を無視出来ない。 意志とは関係なく、体は祈里の愛撫に応えてしまう。 指で唇で敏感な部分を責められると、噛み殺す事の出来ない嬌声が漏れる。 ラブじゃないのに……。 自分がとても汚らわしいものに成り下がってしまったような気がする。 ラブだけのものじゃ無くなってしまった。 もう、ラブに愛してもらう資格なんかない。 そう思うのに……。 離れられない。この温もりを失うのが怖い。 そして、ラブがどんな気持ちで自分を抱いているのか…。 ラブは気付いてる。なのに何も言わない。 責めることも、問い質すこともしない。 皆の前では変わらぬ態度。朗らかに笑い掛け、冗談を言う。 そして、二人きりになると黙ってせつなの体を貪る。 せつなには、わからなかった。 ラブの気持ちも。祈里の気持ちも。 (せつなって隠し事出来ないんだな。) 祈里の家で具合が悪くなり、そのまま泊まる事になった翌日。 せつなは傍目にも分かるほど蒼白い生気のない顔で帰ってきた。 お母さん、慌てて着替えさせてベッドに入らせてた。 せつながあんなふうに具合が悪くなるなんて家に来て初めてだったから。 薬は?病院行く?世話をやくお母さんを見て、祈里の家に泊まるって聞いて 何だかモヤモヤしてた自分が恥ずかしくなった。 ちょっと嫌な予感がしてたんだよね。 でも本当に辛そうな顔で横たわってるせつなを見たら、祈里にも申し訳なく思った。 心配して泊めてくれたのに、変なヤキモチ焼いちゃったって。 結局、その時感じた嫌な予感はあたってたんだけど。 その日からせつな、明らかに態度がおかしくなった。 家族皆でいる時や学校で友達とお喋りしてる時のせつなはいつもと変わりなく見える。 でも二人きりになると、あからさまに目も合わせようとしない。 それ以前に極力二人きりにならないようにしてるみたいだ。 そしてそれ以上に、祈里に対する態度が不自然過ぎた。 祈里を見ると表情が固くなる。絶対に隣に座らない。 傍目には普通に話しているようにも見えた。でもそれは祈里が一方的に話し掛け、 せつなが返事をしてるだけだった。 あれでは『祈里と何かありました』と言ってるようなものだ。 その『何か』を考えようとすると、いつも途中で思考が止まる。 だって、どんな道筋を辿っても行き着く場所は一つしかなかったから。 (せつながブッキーと……) 古典的な手段だな…と思いつつ、ラブはせつなのいない隙に携帯に手を伸ばす。 今までは恋人のメールを盗み見る、なんて話は軽蔑してた。 (コソコソせずに話し合えはいいじゃん!) こっそり覗くなんて相手を信頼してない証拠。そんなだから不安になるんだよ! 実際に友達との恋愛話のなかでそんな事を言ったような気もする。 それが、実際はどうだ。自分を嘲笑いたくなる。 (………ビンゴぉ!ってやつ?) 几帳面なせつならしく、メールはきちんと名前別にフォルダに振り分けられている。 ラブ、美希、他にも学校の友達や家族。どれも他愛ない雑談や連絡事項。 そして、祈里。直接的なメールは何もない。 むしろ、不自然な程に何もないのだ。 メールはあの日を境に今日までぷっつりと途絶えている。 恐らくせつなが帰った直後に送られたであろう、 『昨日はありがとう。またね。』 これも、少しおかしい。せつなは体調を崩してたはずなのに、それを気遣う 様子は微塵も見られない。着信、発信もゼロ。 そして、今日の午後に一件だけ。 『来て』 ただ、それだけ。 ドクン…と心臓が脈打つ。メールの来た時間。せつなはその直後にいなくなってる。 そして、まだ帰らない。 せつなは今、祈里といる。予感ではなく確信。心に冷たい水が染み込んでくる。 祈里がいつもせつなを見てた事は分かってた。憧れるような、熱っぽい視線。 あたしに対しては嫉妬と羨望の混じった視線。 あたしは…祈里に優越感を抱いていたのかもしれない。 (仕方ないじゃない。せつなは、あたしが好きなんだもん。) せつなは今までに会ったどんな子とも違う。そんなせつなに甘い憧れを 抱くのも仕方ない。 いずれ時間が解決してくれる。だってせつなだって祈里が大好きなんだから。 ただし、友達として。 せつなは今何してるの?今まで、あたしといない時間何してたの? 焦燥感に身が焼かれる。今すぐせつなを問い詰めたい衝動に駆られる。 けど、実際にせつなを目の前にしたら、何も言えないだろう。 せつなが、あたしの目を見られないように。 あたしはせつなに何も言わない。せつなもあたしに何も言わない。 ただ、体を重ねる。焦燥感を忘れようとするかのように。 せつなは何も言わない。拒む事も、抵抗もしない。あたしが何をしても。 時々、せつなは物言いたげな視線をよこす。 でも視線が絡む直前、自分から目をそらす。 たぶん、せつなはあたしからの言葉を待ってる。 『何があったの?』 そう聞けばせつなは話してくれるだろう。せつなは、あたしに嘘はつけない。 組み敷いたせつなの体が熱い。この熱だけが心を引っ掻く焦燥感を忘れさせてくれる。 まだ大丈夫。せつなはあたしを求めてくれてる。 まだ、愛してくれてる。そう思えるから、何度も何度もせつなを求める。 時間が深夜を過ぎても。せつなの体が、とうに限界を迎えてるのが分かってても。 うとうとと微睡みながら、せつながあたしの髪を撫でているのを感じた。 この上なく大切なものに触れてるような、愛しむような優しい指。 こんなふうに、せつなからあたしに触れて来るのは久しぶりのはず。 意識ははっきりしてきたけど、目が開けられない。起きてる事が分かったら、 もう撫でて貰えない気がして。 「…好き、…ラブ…」 吐息のような囁く声。でもはっきりと耳に届いた。 あたしを起こさないようにか、そっと身を寄せぴったりとくっついてくる。 以前と変わらぬ優しい温もり。 (ホントに…?…せつな) 好き、確かに彼女はそう言った。 涙が出そうになる。 (信じても、いいよね……?) せつなはあたしが好き。あたしだけが好き。 あたしがせつなを好きなのと同じように。 ちゃんと、信じよう。逃げるのはやめよう。信じなきゃ、ダメだ。 (あたしは、覚悟を決めなきゃならない。) せつなの寝息を感じながら、そう、思った。 第4話 情事へ続く
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/156.html
「甘い痛みと独占欲」/黒ブキ◆lg0Ts41PPY 「おかあさん……」 ベッドの中で、せつなは呟く。ふふっ…と頬が弛む。 「おかあさん………」 もう一度呟き、その言葉が形取る唇の動きをそっと指でなぞる。 (……くすぐったい………) 唇も胸の中も何だかくすぐったい。 そしてほんわりと温かい。 今日、生まれて初めて口にした言葉。 口の中ですうっと淡くほどけて、胸の中に何時までも消えない温もりを 残してくれている。 (…いいな。ラブは……。) ちょっぴりラブが羨ましくなる。 ラブは物心付くずっと前から、あの温かな言葉を口にしていたんだ。 おかあさん。そう呼んで、あの優しい腕に抱かれて育ってきた。 (だから、ラブもあんなに温かいのかしら……?) せつなは腕を交差させ自分を抱き締める。 胸の温もりを逃すまいとするように。 この温もりをずっと大事に抱き続けていれば…… (私も、ラブみたいに温かくなれるかしら?) 「せつなぁ……、いい?」 カラリ、とベランダからラブが入って来た。 「…どしたの?」 「あのね……一緒に寝たいなぁって…。」 枕を抱いて照れたように微笑むラブ。 どうしたんだろう? せつなはそっとベッドの端に寄り、ラブの為のスペースを空ける。 「えへへ…お邪魔しまーす……。」 ラブが潜り込んで来ると、ふわり、とせつなの大好きな匂いが体を包む。 嬉しくなったせつなは、ラブの胸元に頭を擦り付ける。 そんなせつなの甘えた仕草をラブは笑わない。 優しく抱き締め、頭を撫でてくれる。 「ラブ……。」 「なあに?せつな。」 何でもない。 ただ、呼んでみただけ。 せつなは気が付いた。 ラブ、そう呼ぶとさっきと同じくらい温かくなっている自分に。 でも、おかあさん、とはちょっと違う。 胸の奥の柔らかい部分をきゅっと掴まれるような、微かな痛み。 ちょっぴり痛いのに不思議と辛いと感じない。 悲しくないのに泣きたいような、甘い疼痛。 ふふ……、くすぐったい。 これが、幸せって事なのかしら。 ……… …………… 「おかあさん」、今日、せつなは初めてそう呼んだ。 お母さんは、嬉しそうに少し涙ぐんであたしとせつなを両腕に抱き締めた。 あたし、ちょっぴりヤキモチ感じちゃった。 お母さんと、せつなの両方に。 せつなを抱き締めてるお母さんを見て、 あたしだけのお母さんじゃなくなっちゃった…って。 お母さんに抱き締められて、はにかんでるせつなを見て、 せつなを抱っこするのはあたしの役目なのに……って。 何となく淋しくなって、せつなの部屋を訪ねた。 ベッドに入ると、せつなは甘えたように擦り寄ってくる。 「…ラブ……。」 「なあに?せつな。」 「……何でもない。」 そう言って、あたしの胸のあたりで頭をもぞもぞさせてる。 ちっちゃな子供みたいな仕草を見せるせつなが可愛くて、 あたしは頭を撫でて、頬擦りする。 せつな。そう名前を呼ぶと、その音はキャンディみたいに甘く舌の上を転がる。 そして、胸の中がきゅうんと狭くなったように、少し苦しい。 でもこの頃気が付いた。 胸の中が狭くなったんじゃなくて、せつなでいっぱいになってたんだって。 名前を呼ぶ度に胸にせつなが溢れていく。 (せつなとなら、お母さんを半分こしてもいいかな…。) その代わり、せつなは全部あたしのものだもんね。 「…せつな?」 もう眠った? 心地よい寝息を感じながら、せつなも自分と同じように思ってくれてるのかな? と、思ってみる。 だから時々意味もなく、あたしの名前呼ぶのかな? せつなはだんだん 家族になってきてくれてる。 嬉しくて、少し淋しい。 あたしだけの、特別なせつなも欲しいって思うのはワガママかな? せつなの可愛い寝顔。お母さんにだって見せたくないって、少し思う。 せつなの幸せの中で、あたしの事、ちょっぴり特別扱いして欲しいな。 せつなの一番でいたいから。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/641.html
桃園家で福笑い/一六◆6/pMjwqUTk ラブ 「三元日も今日でおしまいかぁ。羽根つきに、カルタに双六、トランプに坊主めくり。あと、今年はタケシ君たちと一緒に凧揚げと独楽回しもしたし・・・。お正月の遊びは、もう大体やっちゃったのかなぁ。」 美希 「・・・まぁ、トランプはお正月遊びじゃないと思うけど、そうね。」 祈里 「一昨日も昨日も、よく遊んだよねぇ。」 せつな「ラブの場合、いつもに増してよく食べてたとも言うわよね。」 ラブ 「ナハハ~。だって、お餅もおせち料理も、美味しんだもん。」 あゆみ「そうそう、忘れてた。年末に押入れの整理をしてたら、こんなものが出てきたのよ。ねぇラブ、これ、覚えてる?」 ラブ 「なになに?・・・うわぁ、懐かしいっ!これ、おじいちゃんが作ってくれたんだよねっ?」 圭太郎「おっ、よく覚えてたなぁ、ラブ。」 あゆみ「そうそう。大掃除の最中に仕事場に籠って、何をやってるのかと思ったら、ね。」 祈里 「なんかこの箱、小さい頃に見た覚えがあるような・・・。ああ、福笑いね!」 せつな「ふくわらい?」 美希 「ええ。これも伝統的なお正月遊びの一種よ。遊び方は・・・」 ラブ 「美希たん、口で説明するより、やってみた方が早いよ!せつな、あたしがお手本見せてあげるね。こうやって目隠しをして~。はぁっ!おぉりゃぁぁぁ~!」 祈里 「ラブちゃん、そのやり方、お手本になってないと思う。」 ラブ 「出来たぁ!」 圭太郎「ぷっ。ぷはははは・・・。」 あゆみ「うふふ・・・。凄い顔になったわねぇ。」 美希 「フフフ・・・。ラブったら、目と鼻と口が一直線に並んでるじゃない。」 祈里 「ふふっ。はい、ラブちゃん、目隠し取って。」 ラブ 「どれどれ。あははは!変な顔~!」 せつな「???」 ラブ 「じゃあ、次は美希たんね。」 美希 「オーケー。せつな、今度こそ完璧なお手本、見せてあげるわ。」 せつな「・・・え、ええ。」 美希 「これでどう!?」 祈里 「美希ちゃん、眉毛が目の下にあるわ。まるで豊齢線みたい。」 美希 「うっ・・・。そんなぁ!」 せつな「クスッ。わかったわ。これって、面白い顔を作るゲームなのね?」 ラブ 「うん!目隠ししてるから、どうしてもおかしな顔になっちゃうでしょ?それを見て、みんなで楽しく笑うゲームなんだよっ。」 せつな「クスクス・・・。美希の完璧なお手本のお蔭で、よくわかったわ。」 美希 「言ったわね、せつな!じゃあ、わかったところでやってみなさいよ。」 せつな「え?あ・・・私は後でいいわ。ブッキー、どうぞ。」 祈里 「うん、やってみるね。・・・どうかな?」 ラブ 「あはは、ブッキーの、すごーく目が離れてるよっ!」 祈里 「うふっ、ホント。この顔、タテガミナマケモノに似てるわ。手足に比べて顔がちっちゃくて、大人しくて可愛いの。」 美希 「さすがブッキー。人間じゃないのね・・・。」 祈里 「じゃあ、次はせつなちゃんだよ。」 せつな「あ、うん・・・お父さんとお母さんは?」 圭太郎「僕たちは後でいいから、やってごらん、せっちゃん。」 あゆみ「そうよ、ほら、目隠しして。」 せつな「う、うん・・・。(困ったわ。みんなみたいに面白い顔を作れる自信、全然ないんだけど・・・。)」 ラブ 「せつな、頑張って!」 せつな「ええ。精一杯頑張るわ。」 美希 「ここはそんなに頑張らなくてもいいんだけど・・・。」 せつな「出来たわ。・・・どうかしら。」 美希 「・・・・・・。」 祈里 「・・・・・・。」 圭太郎「おお、これは・・・。」 せつな「・・・・・・。(ゴクリ)」 ラブ 「凄いよ、せつな!すっごく上手!でもこれ、どっかで見たことがあるような・・・。」 あゆみ「うふふ。目隠し取って見てごらんなさい、せっちゃん。」 せつな「やっぱり私、みんなみたいに面白い顔は・・・あ。」 祈里 「凄い、せつなちゃん。この顔、それにこの表情・・・」 美希 「ラブそっくりね。」 ラブ 「あ、そっか!あたしに似てるんだ。って、えーっ、福笑いの顔に似てるって・・・。」 圭太郎「お義父さん、ラブが大きくなった時の顔を思い浮かべて、これ作ったのかもしれないなぁ。」 あゆみ「そうねぇ。それにしても、パーツだけじゃなくて表情までそっくりだなんて、流石せっちゃんね。あら?うふふ、せっちゃんったら。」 祈里 「フフフ・・・。せつなちゃん、顔真っ赤。」 ラブ 「あはは、ホントだ。せつな、耳まで赤いよ。」 せつな「えっ?そ、そんなことは・・・」 美希 「ウフフフ、慌てちゃって。完璧に目が泳いでるわね。」 せつな「もうっ!みんな、私の顔見て笑わないでよ。福笑いじゃないんだから~!」 全員 「あはははは・・・!」 初春や 笑う門には 福来たる ~おわり~